視覚障害教育コース

コースの特色

 本コースでは「見ること」や「触ること」「知ること」「わかること」の本質を問いながら、見えない?見えにくいという視覚に障害のある子ども達に対する具体的な教育的支援について深く学修し、研究をすることができます。点字の読み書きや白杖歩行の指導、支援機器についての知識を習得するだけではなく、個々の子どもの見え方や育ちに寄り添い、個別的な教育的ニーズを踏まえた学習環境の整備などを行うことができるように実践的な理論と技能を包括的に学ぶコースです。

[主な専門科目]
特別支援教育基礎理論 ■特別支援教育総論 ■視覚障害の心理?生理?病理 ■視覚障害の教育課程?指導論 ■視覚障害への教育支援 ■視覚障害への教育支援演習 ■重度?重複障害への教育支援

教育体系

 1年次では「特別支援教育理解」、「特別支援教育基礎理論」、「特別支援教育総論」などで、2年次以降の本格的な専門領域の学修に備えます。
 2年次から、視覚障害を中心とした特別支援教育領域の授業を受講します。小学校または中学校の教員免許状を取得するための勉強と並行して、特別支援学校の教員としての専門領域を深めて学んでいきます。
 3年次に小学校または中学校で3年次教育実習に取り組みます。「視覚障害への教育支援演習」では発展的な学びを深めつつ、卒業研究に向けての準備を進めます。
 4年次では4年次教育実習のほかに卒業研究に取り組みます。

取得免許?資格

[卒業要件を満たせば取得できる免許状]
特別支援学校1種(コースに応じて領域※1が指定される)
小学校1種または中学校1種(1教科)
[卒業要件を満たし、さらに所定の単位を修得すれば取得できる免許状※]
特別支援学校1種(指定以外の領域)
幼稚園1種(2種)
小学校1種(2種)
中学校1種(2種)
高等学校1種

※1 学校教育法第72条に規定する視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者または病弱者(身体虚弱者を含む)に関するいずれかの教育領域のこと。
※2 修得しなければならない単位数は、所属するコースや取得を希望する免許状の教科によって異なります。また、希望する免許状の種類によっては時間割の都合などで取得できない場合があります。

  • 特別支援学校教諭免許状取得には基礎免許として小学校教諭1種免許状または中学校教諭1種免許状(最低1教科)が必要です。
  • 中学校教諭1種免許状の要件を満たし、さらに所定の単位を修得すれば、高等学校教諭1種免許状も取得できます。
  • 特別支援教育に関する科目について所定の単位をさらに修得することで、特別支援学校教諭1種免許状において指定される全ての領域の免許状を取得することができます。